受験し合格したのでレポート。
(追記:Qiitaにも初投稿、このブログ記事の内容を少し修正した)
背景
- 受験理由:会社の業務の都合上、必要となったため。
- 勉強期間:10月~2月上旬
- 勉強開始前の状態:G検定を取ったばかり。それ以外の知見は、触れたり触れなかったり。
勉強について
- 全体で4ヶ月程度。学習時間は200~300時間ぐらいか。
- 業務用の学習もあったので、E資格専用の学習だけだと多分150~200時間ぐらい?
- 10月~11月
- 会社の業務で「ゼロから作るシリーズ①、②」を学習する。
-
- ①でCNN、②でword2vec、RNN、LSTM、Seq2Seqを学習
- 因みに①は既に数年前に買っていたので、①についてはほとんど省略した。
- 知識だけではなく実装の仕方を学ぶ上でも重要だと思う。
- E資格ではコードの問題があるので、非常に為になった。
- 基礎を身につける上では、必要だと思う。
- 単純にこのシリーズは読み物としても面白いのでオススメ。
- ③以降も読みたい。
- ①でCNN、②でword2vec、RNN、LSTM、Seq2Seqを学習
- 12月~1月
- E資格認定プログラム (キカガク) を受講する
-
- 認定プログラムを受けて、受験資格を取得する。
- 会社から指定された「キカガク」の講習を受ける。
-
- 流れとしては以下の通り
- 「3日間の講習コースを受ける」
- E資格用のオンデマンドコース (動画・ドキュメントでの学習) を受ける
- プレテストコースの問題を全て正解にする
- プレテストコースを完了させると、修了した証として文字列コードが何かしらの形で送られてくるので、それを記してキカガクに送りなおす (フォームでの回答だったかもしれない)。
- 修了コードを送ることで「E資格受験用のコード」が送られてくるので、これで受験申込みができるようになる (受験申し込みの際に、E資格受験用のコードを入力する箇所がある)。
- 受験日の1ヶ月前までにコースを修了したことを伝えないと、申込みまでに受験用コードの取得が間に合わないとのことだった。
- しかし、受験日1ヶ月前から1週間前ぐらいにメールを送り、次の日にはコードが送られてきた (偶々?)。
- いずれにせよ早めにコースは修了した方が良いかもしれない。
- キカガクのコースの内容については、可もなく不可もなく。新シラバスに対応した内容であったが、提供されたコースだけを受けていれば、合格できるとは言えない。
- 筆者は後述の黒本とキカガクのオンデマンドコースをベースに学習したが、試験後学習が足りていないなあと痛感した。
- SNSを見ていると、別のサービスの名前を良く聞くので、個人で受ける場合はよく調べたほうが良いと感じた。
- 但しキカガクのコースも、基礎をつけるという点では悪くはなかった。
- 流れとしては以下の通り
- 黒本
- Pytorch 実践入門
-
- 業務の関係上、会社から提供されたもの。
- E資格では「Pytorch」を選んだが、この本は大して読んでいなかった。
- 実装するのには使える。
- 2月~受験日前
受験について
問題については言及してはいけないとのことなので、それ以外の部分を述べる。
受験申込みについて
- 金~日の3日間 (2024 #1 は2/16 ~ 2/18) のどれか1日を選んで申し込むのだが、1ヶ月前の時点で自分の地域では、土曜日 (2/17) の昼しか選べなかった。
- 地域依存なのか、全国的にそうなのかは不明。
- 日時を選びたいのならば、早めの申込みをオススメをする。
受験会場について
- 会場につくと、身分証明が行われる。2点の身分証明書が必要。
- 同意書などの記入をし、荷物をロッカーなどに入れる。この時、ポケットの中身も含めて、いかなる私物も試験部屋内に持ち込むことは出来ない。
- ペンタブ的なものでサインもしたのだが、非常に書きにくかった。
- 写真も撮られた。
- 自分の会場では、プラスチックボード+2本の水性ペンを渡され、指定されたPCの前に座るよう、別部屋に誘導された。
- プラスチックボードは計算用のボードだったのだが、ツルツルしてて非常に書きにくかった。
- ペンもインクが切れてて、筆圧高めで書かないといけず、余計なことに時間や気が取られた。
- 机には試験管を呼ぶスイッチみたいなのがある (会場による?) ので、気になる人は交換したほうが良い (自分は計算問題以外では使わなかったので、交換しなかった)。
受験について
- 120分100問程度。
- 1分1問ぐらいを意識して解いていった。
- 画面の左端に電卓ボタンがあったが、試験の途中まで気づかず、それにより計算問題にやたら時間を取られた。
- その結果、見直し途中で試験が終わった。
- 難易度としては、黒本を初めて解いた程度?
- 恐らく7~8割程度ぐらいかな、と思ったがあまり手応えは感じなかった。
- 焦って、計算問題のケアレスミスが多かった事に気づいた。
- 暗記だけでは駄目で、モデル内部のモジュールが何をしているのか、といった深い理解をしておくことが重要。
所感
- 結果は予測通り全体で7割
- 応用数学が6割程度、と思った以上にできていなくなっていて個人的にショック。
- 自分の知識不足を痛感させられた。
- 因みに合格ラインは公開されていない。
- 個人的には、資金の面を無視すればAIの基礎固めには良い試験だと思う。
- 講習と受験費用だけで10万円以上かかるため、個人で受けようとするとコストパフォーマンスは正直微妙 (無理して受ける必要があるかと言うと……)
- 自分は会社が全て負担してくれたため、資金面に関しては何も悩まず。
- 但し落ちたらどうしよう、というプレッシャーはあった。
- 個人的には積本だった「深層学習 改訂第2版」をすらすら読めるようになったのが一番嬉しい
- 勉強前にも読んでいたのだが、余り理解できず積本に……
- 今再読しているが、E資格の学習内容に補完する形で、スムーズに読み進めている
- 分からなかったことが分かるようになったのが楽しい